ツメレンゲ

野山にて:11月

今日は私の休日・・いい天気♪

何処を歩こうか、と悩みながら山の用意。時間を見れば・・もう10時^^;

せっかくの貴重な晴れ日、展望の良い場所にしよう。

以前から、気になっていた谷筋コースを歩いてみた。

小さな湿地帯にはウメバチソウやリンドウ、赤いウメモドキの実と秋の湿地帯三点セットが^^

谷筋から岩場の斜面を登ると、ちょうどお昼時。大きな昆虫網を持ったご夫婦が登ってこられた。

アキアカネのマーキング調査をされているらしい。

山に入ると様々な方に出逢います。今度、アキアカネを見かけたらマーキングを確かめてみようか・・

昼食後は少し離れた岩場に咲く花の場所へ・・

岩肌に、びっしりと特徴ある花姿が並んでいる。どの花も、同じ方向を向いて咲いているわ^^

少し見頃を過ぎていたが、岩肌に咲くツメレンゲの群生は見応えあります。

クロツバメシジミの食草なので、探して(待って)みましたが、残念ながら蜂ばかり・・

ツメレンゲ

11m1ooiwagatake-060.jpg
 
 緑っぽい色と紅みがかった色が見られた。
 
11m1ooiwagatake-057.jpg 11m1ooiwagatake-071.jpg 11m1ooiwagatake-081.jpg
 
 
11m1ooiwagatake-090.jpg
 

神戸新聞 2000年11月23日「いのちのまほろば 11 ツメレンゲ」から転載しています。

環境への強さから、屈強な男にたとえられ、ベンケイソウ科に属してはいても、減少の一途をたどっている。

道路の拡張工事などで削られた岩場はコンクリートで覆われ、旧家は老朽化して姿を消してゆく。

九五年の阪神淡路大震災を機に、県内では家屋上部の軽量化から瓦ぶきの屋根が減った。

再び瓦屋根の良さが見直されてはいるが、ふき土を使わないタイプが多くなった。

「空ぶき屋根」に、ツメレンゲが根を下ろす場はないのだ。

「プレハブの家が増えて、あの草は、めっきり見かけなくなった」と、半世紀以上にわたって日本各地の屋根に登り続け、瓦を知り尽くした野水隆雄さん(69)はつぶやく。

「名も知らんふき土を弱らせる厄介者やけど、長い年月を経た屋根にしか見ん。眺めていると、その家や町の歴史を雄弁に物語っているようで、敬意すら感じたねえ」

 そんな草と運命を共にしているチョウがいる。クロツバメシジミだ。幼虫はこれを食草とし、成虫は花のミツを吸う。

あまり生まれた場所を離れず、ツメレンゲのそばで一生を過ごす。

11m1ooiwagatake-005.jpg

2011年11月1日撮影