クロヤツシロラン(黒八代蘭)ラン科オニノヤガラ属
腐生植物(菌従属栄養植物)らしき花後の蒴果を確認したのは、一昨年の11月…。
ラン科との予想で昨年6~7月に?な花を確認に訪れたが、それらしき姿は見つからず。
はて?と気になるラン科の正体が不明なまま11月になり同じ場所を訪れると、一昨年と同じ蒴果がニョキニョキと土筆の如く出てるじゃないですか!
花期はいつ頃かな? 私の乏しい知識では判明できないので、人博(兵庫県人と自然の博物館)のT先生に問い合わせてみることに。
アキザキヤツシロランかクロヤツシロランで、茎と生え方の感じではクロヤツシロランでしょうとのメールをいただき、やっとランの名前が判りました。(感謝)
花期は9月末あたりのよう。今年こそは花をと、9月の必須課題でした^^
未見の花なので、まずは様子見がてらに自生地を中腰でウロウロすること小一時間…まだなのかな?
また来ようと帰ろうとした時に木漏れ日の下、透明感ある茶色が目に止る。
おっ!ひょっとして探しものかな?
いました♪咲いてました♪ 写真でしか見ることがなかった花をやっと。。思わず ふう~っと溜息。
▽ 昨年の11月に撮ったクロヤツシロランの花後の蒴果
※2~30㎝ほどの長さ(種子を遠くに飛ばすため)で見かける確率が小さな花より高めかと。
この果実の姿が花を探す目印になるのですが、私のように3年かかる場合も…f^_^;
4個体ほど咲いていました。大好きな遊び場の一角で密やかに棲む花に…はじめましてと 林床にひれ伏し撮影。
ファインダーを覗くと琴線がコトン♪ 歳を重ねるほど初めましての出逢いは嬉しいものです^^
地上茎は2~3㎝ほど、花の大きさは1㎝あまり…ホンゴウソウの方が見つけよいかなと思うほど、落葉と同化している。
渋い色あいは膠色、柿渋色などなど思い浮かぶが、神秘な色あいの花ですね。
お仲間のアキザキヤツシロラン、ハルザキヤツシロランもいつか。。。
9月:丹生山系